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宮城の高校女子サッカー


素人に教えるの続きで「キックにつながるリフティング」

2018-04-21 02:25:00

# 毎度のことながら、小さい子供だったら見よう見まねでどんどんできていくんですけど、ある程度の年齢になるとそうもいきません。だから、そういう人向けの話です。

今回は、まずリフティングです。何度も何度も地面に落とすことなく、ぽんぽんぽんと細かい垂直方向のキックを繰り返すあれです。足だけじゃなくて、腿、肩や頭も使えるし、上手い人は背中も使うし脹脛やかかとも使えます。

こんな書き方すると、わかりにくいですね。

ま、当然、どんなものかは知ってるとして、最初は、腿か足の甲(インステップですね)を使って練習することが多いと思います。

で、なかなかできない時に、例えばワンバウンドでやってみましょうと言ったりします。一度地面に弾んで浮かんだところを蹴る方法です。地面に落とさないんではなく、その都度、落として蹴るを続けます。

ま、これはこれでいいですけど、もう少し、プリミティブなことを考えてみます。

蹴るってなに?ってこと。

最初にやって欲しいのは、ボールを蹴って頭の高さを軽く越えるぐらいの上方に浮かして両手でキャッチすることです。これを足の甲の右左、腿の右左でやりましょう。

手でキャッチできる高さまで上げてしまうと、リフティングとしては難しくなるわけですけど、とにかく、垂直にきちんと蹴るというのが大事。そこから、連続で蹴るようにするには、今度は、高く蹴るのではなく、胸の高さを超えないぐらいに抑えてあげればよいです。

きちんと垂直に上がっていれば、少なくとも2回はリフティングが続けられます。

なんにしても、まず、しっかり蹴る感覚を掴むのがよいのです。

軽くトスして(正確にはただ落とす感じ)、上に垂直に蹴る、です。

さて、この蹴る感覚ですけど、リフティングを離れて、次は、ゴールキーパー風パントキックに移ります。ゴールキーパーの人もやってくださいね。

蹴り方はいろいろなんですけど(真横にトスしてボレーシュートみたいな蹴り方とかもありますが難しいでしょう)、基本のことだけ書きます。

まずは、先に書いたように、足の甲で真上に蹴りましょう。リフティングではないので、とにかく高く蹴ります。きれいにキャッチしたり、ヘディングで処理する必要はないですよ。

ただただ、高く蹴ります。これも「蹴る」感覚を養えます。強く蹴った時のインステップの感覚を覚えてください。

今度は、これを斜め45度に向かって蹴ります。2人組で対面でやるのが良いでしょう。

この時のコツは、蹴る高さです。真上に蹴るときは、腿ぐらいの高さで蹴ればいいですけど、斜め45度に蹴るには、膝下ぐらいの高さでないとうまくいきません。

助走とか腰の回転とかはせずに、ただ、その場で軽くトスをして正面に斜め45度で蹴ってください。

軽く蹴るところから始めて、少しづつ強めてください。

どこまで飛びましたか?

ペナルティアエリアの線から蹴って、センターサークルに届くぐらいは蹴れるのではないでしょうか?中にはセンターラインを越える人もいるでしょう。

これは、すなわち、うまく身体を使えば、それぐらいの飛距離を出すために必要な筋力はすでにある、ということです。

浮いているボールだからできるんだ、という意見を言う人もよくいるんですけど、そうではないです。

例えば、ふかふかの芝の場合、ボールは始めから浮いた状態です。だったら、同じだけの飛距離を蹴れないはずがないのです。

トラップの後、ちょっと弾んでしまったり、パスがぼこぼこだったり、ボールが弾んでいる状態というのは良くあります。そういう時なら、それだけの飛距離が出るはずです。

# ゴールキーパーの場合、ここからさらに、助走を付けることと、右で蹴る人はトスを左手で落とすこと、腰の回転を付けることを意識して練習してください。このへんがうまく連動できたら、センターライン超えなんて簡単です。

さて、フィールドの選手の場合、プレースキックなど、やはり地面に接しているボールを蹴ることがほとんどになります。

おそらくですが、蹴りたい方向に向かって、ほぼ正面からアプローチしています。この線を思い描いてもらって、この線の先にいる人から見ると、身体も垂直、進み方もまっすぐ、蹴り足の引き方も足の甲も蹴った後のフォロースルーも全部その線にあるんじゃないでしょうか?

これは、トーキックの蹴り方です。

インステップで蹴るには、やや斜めからアプローチし、そのため、蹴り足を後ろに引くと軸足に重なり、蹴る瞬間はボールの逆側に身体が斜めになり、足の甲も斜めになって、フォロースルーも軸足に重なります。

軸足は棒立ちではなく、蹴る瞬間は膝をやや曲げた状態になります。

# 実は僕は中学時代、正面からアプローチして一直線上で蹴ってました。それでも蹴れたんですよね。だから、そういう蹴り方を否定しているのではありません。

大げさにイメージを掴むとすると、このゴルフの動画がいいと思います。


ドライバーを自分の蹴り足だとして見てください。

蹴り足が、身体の左へ引かれて、斜めにボールを撃って、また身体の左へ向かいます(フォロースルーはあんまり左に行かないかも)。

# サッカーの動画も探したんだけど、いいのが見つからなかったので。。よくこんな蹴り方で解説できるよなっていうのもありますけど、それでも、思う方向と角度と強さで蹴れていればそれでいいのです。正しい方法なんてないんだから。

インステップと書いてきましたけど、地面に接しているボールを蹴るには、甲の内側(インフロント)で練習してもいいですよ。